大事な方を亡くされた人の心に寄り添うこと

あけましておめでとうございます。

もう1月も中旬で、遅いご挨拶になってしまいましたが、本年はこまめに記事を書きたいなと思っています。

さて、いきなり私事なのですが、今飼い猫のみいちゃんが危篤状態で動物病院に入院しています。

腎不全を起こしていて、このままだと今日明日、なにかあってもおかしくない状態なのですが、点滴で治療の可能性も見えるかもしれないとのことで、入院を決めました。

本当は自然に任せてお家でゆっくりと看取ってあげるのがいいのかもしれない、それが本当の意味で「楽にしてあげる」ことなのかもしれないとも悩みましたが…

「点滴で今の苦しい状態が多少なりともましになる」
「機能が壊れていなければ回復の可能性はある」
と聞くと、
「連れて帰ります」とは言えませんでした。

その動物病院で小1の子どもが、点滴をつけられてもう鳴き声も上げない、目もほとんど開いていない状態のみいちゃんと面会して、大泣きしました。

「みいちゃん、元気になって。死なんといて」

「死」の意味がやっと分かり始めてきた頃なのでしょうか。優しく身体を撫でながら、そう泣くのです。

それを見て、今まで病状を淡々と説明していた獣医さんがしみじみと
「かわいがっていたんだね。みいちゃん幸せだね」

と言ってくれました。

たったそれだけの言葉ですが、なぜかとても嬉しかった…

 

日常的に死というものの現場に立っている人は、ある程度シビアでいることが必要ではあるものの、相手にとってそれは非日常で心を抉られるような、一生忘れられないような重い出来事なのだということを、常に心のどこかで忘れないようしなければいけない気がします。

 

昨年、司法書士や税理士、行政書士などの仲間と「一般社団法人 相続手続代行センター」を立ち上げ、「葬儀後手続代行パック」というものを提供することになりました。
相続や登記などの限られた方向けの業務でなく、故人の方一般に誰にでも当てはまるような葬祭費等の請求や各種役所関係の手続きなど、葬儀後にすぐに必要となる手続きを網羅したものです。

このパックは基本的に葬儀後の早い段階で、ご遺族様からお話を聞かせていただいて必要な手続きを整理する必要があります。時間が経てばたつほど手続きは面倒になり、なかには時効がくるものもあるからです。

その時、私たちはただの事務屋として業務をこなすのではなく、ご遺族の方がきちっとお別れをするための最期の手続きなのだという意識で、取り組む必要があるのを感じています。
故人様が残してくれた足跡を整理しながら、ゆっくりと前を向くためのお手伝いができたら。

それこそがやりたかったことなのではないかと、そう思うのです。

チラシ

 

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