女性の活躍を推進するために
「女性活躍推進セミナー」に行ってきました。
女性の労働力の活用は国をあげて推進されているところではありますが、そのような上からの施策としてだけではなく、「企業として競争力を高めるために女性の活躍を」という視点での面白いセミナーでした。
出産後の女性の活躍を阻害する要因として、待機児童問題、労働時間規制などははっきりわかりやすく、また対処もしやすいものではあります(だからといって現在万全の体制だというわけではありませんが)。
けれど、結局のところ現場レベルの意識改革も同時に進まないと、「出産後や介護を続けながらも勤められる環境づくり」というのは難しいものですね。
そのために「イクボス」という言葉が最近話題になっています。
イクボスとは、職場でともに働く部下・スタッフのワークライフバランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司のこと。
だそうです。
確かにすばらしいのですが・・・
「残業規制や有給、モラハラ・セクハラなどについても気を配り」その上「部下の私生活まで配慮し」
さらに「業績もしっかりと上げて」「自分自身の私生活も楽しむように」
って、どこまでやれっちゅうねん~
という管理職の叫びも聞こえてきそうです。
それでなくても心身ともに負担の多い中間管理職の方々にとっては、さらなる負担の増大とも受け止められかねません。
またワークライフバランスがうまくとれるかどうかは、上司の資質にかかっている。
というのも好ましい状態ではないと思います。
バランスのとれた管理職の育成と、業績以外の評価をもっと重視していくようになるのかなと感じました。